注文住宅はハウスメーカーと工務店のどちらを利用するのがいいの?

注文住宅を建てるにあたって、家を建てるのはいったいどのようなハウスメーカーや工務店を利用すればいいのか、という疑問に行き当たります。
住宅は一生に一度の大きなお買いものになりますから、できるかぎり後悔をしたくはないものです。そのためにも、ハウスメーカーや工務店選びはしっかりとしたいと思うことでしょう。

 

しかし、その数ある業者の中から、どのハウスメーカーや工務店を選べばいいのか、その肝心の部分が分からないと言う方がたくさんいらっしゃいます。
数も多くありますし、そもそも一生に一度で経験値も全くありませんから、悩んでしまって当然です。
とはいえ、何かしらで知識を養えば、経験や体験は無くとも、ハウスメーカーや工務店の中からベストな選択ができるようになります。
ぜひこれから紹介する内容を参考にして、理想の業者を選べるようにしましょう。

 

どのような施工会社があるのか

 

ところで、注文住宅を建てる際の施工会社にはどのような業者があるかはご存知でしょうか。
大別すると三つの業者があると言えます。

 

大手のハウスメーカー、地域にある工務店、そして設計事務所です。
どこ選んでも同じ、というわけではなくかなりの差がありますので、それぞれの違いを理解し、自分にピッタリの業者を選ぶようにしましょう。

 

大手のハウスメーカー

大手のハウスメーカーは、恐らくはテレビなどで名前を知っているであろう有名なハウスメーカーです。
コマーシャルだけではなく、住宅展示場などを持っているのがほとんどで、基本的に大手といえば、全国展開をしているメーカーになります。
知名度の高さは利用者の安心感をかきたててくれるものではありますが、ハウスメーカーで注文住宅を購入する際にはいくらかの注意点もあります。
有名だから、実績があるからといって完全に安心して利用できるわけではありません。

 

なお、注文住宅の依頼をするのは大手のハウスメーカーにはなりますが、実際に工事を行うのはハウスメーカーの下請けになる工務店になります。

 

さて、そのハウスメーカーの特徴になりますが、何と言っても費用が多めになる点です。

 

大手であるということは営業費や広告費などが加算することになります。有名になるために、あるいは有名であるためには、コマーシャルや住宅展示場の維持費、そして、雇う営業マンに掛かる人件費などで工務店などとは一際違う費用がかかることになるのです。

 

実際の割合として言うと、注文住宅を購入する際にかかった費用の内、実に4割ほどが広告費や営業費などに使われることになります。その分だけ余計にお金がかかっているということは、ハウスメーカーを利用する上ではきちんと理解しておくべきことの一つだと言えるでしょう。

 

また、ハウスメーカーのもう一つの特徴として、選択肢に限りがあると言う点です。
ハウスメーカーはある程度値段を安く抑えたり、全国展開をするために、販売建築する住宅を規格化しているケースが多く、自由自在に自分の欲しい、自分の住みたい住宅を作れると言う訳ではありません。

 

ある程度の選択肢の中から、自分の理想に合った住宅を選ぶと言う方式になりますので、自由度はどうしても小さくなってしまうのです。
なので、自分自身の好きな住宅をどうしても建てたいと思っている方は、ハウスメーカーを利用するのはあまり向いていないんですね。

 

地域にある工務店

いわゆる中小企業の工務店などですね。大手の工務店もあるにはありますが、基本的には地域密着型の工務店だと思ってください。
こちらであれば、営業費や広告費などは基本的に抑えられています。また、上述した通りハウスメーカーの下請けとして工事を請け負っている場合もあり、工事の実績自体はたくさんあるという工務店が多く、名前は知られていないけれど使ってみれば優良工務店だったというようなお店がたくさんあります。

 

中には、地域でコマーシャルや巨大看板を出して広告費を加算させている工務店もありますので、多少の注意は必要です。
ただ、住宅展示場などがなく、営業マンも必要最低限となっていることもほとんどなので、必要経費も押さえられています。

 

大手のハウスメーカーと比べると適正価格で住宅を建てられるというメリットもありますし、実際には少し値段が低めになることもあります。
なお、こちらを利用する場合には基本的には実際の工務店に赴いてお話をする必要がありますので、注意しましょう。

 

設計事務所

設計事務所は、設計士が設計を行ってそののちに下請けの工務店に住宅を建てさせる、という方式で注文住宅の販売をしています。
何に置いても最大の特徴といえるのが、建てられる住宅の自由度の高さです。設計士が利用者の話を聞いたり、設計士がもともと作っている住宅を建ててくれるという特徴があるので、自由な家づくりができます。

 

ただ、設計士も我が強いタイプだと理想とはかけ離れた住宅を作ることもあり、当たり外れが少々激しいです。
また、建てられる住宅もオシャレな物ばかりですが、実用性は低い物が多く、利用して後悔をしたお客さんも多いです。
なお、建築費用は割高になりますので注意しましょう。

 

業者はどうやって選べばいいのか

さて、種類が分かったことですので、その選び方を覚えましょう。
効率的に選ぶのであれば、資料請求を行い、そののちにハウスメーカーであれば住宅展示場、工務店であればそのまま工務店に行きましょう。

 

なぜ資料請求を行うのか

資料請求はハウスメーカーでも工務店でもどちらでも行えます。
理由としては簡単にハウスメーカーや工務店の特徴を知ることができると言う点です。

 

ハウスメーカーや工務店はそれぞれに特徴や価格などが違い、それらは実際に話を聞くか、資料請求をするかしかありません。
ただ、実際に営業マンに話を聞いたり、住宅展示場に行くのは時間がかかってしまうものです。一日に一社が限度と言われており、それらの時間は無駄になってしまうこともありますので、より時間を短縮して簡単にそれぞれの特徴を理解するには資料請求が効率的なのです。
複数社を比較して見れるのもいい点ですね。

 

住宅展示場や工務店に行く

資料請求を行って候補を絞れば、あとは話を聞きに行くか、実際の展示場を見て候補を決めることです。

 

資料請求をした工務店やハウスメーカーを全て尋ねる必要はありません。あくまでも絞った候補をピンポイントで話を聞くだけで十分です。

 

こちらはもう既に候補を絞っていますので、時間をかけて条件などの摺合せをして、本当にここに任せていいかを考えるべきです。

 

ここで絞った候補をさらに絞り、どこに依頼するかの最終決定をします。

 

 

まとめ

以上が注文住宅を購入する際に依頼をすることになる業者の種類、およびその選び方になります。

 

いろいろとおすすめの業者を挙げてみてもいいのですが、やはり一番重要なのは利用者自信、つまりはあなたたちの好きな仕様で家を建てられるかどうかが重要なのです。

 

どのような住宅を建てたいのか、どのくらいの値段で住宅を建てたいのか、拘りたい部分はどこなのか。いろいろな要件があると思いますし、ある程度は妥協しながら住宅を建てていくことになります。

 

しかし、妥協する点はできるだけ少なくして、自分自身の納得できる住宅を建てるには、何はともあれ、自分自身が何を重要視するのかをきちんと決めておく必要があると言えるでしょう。